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----------今までに何人くらいの方がオリエンタル和装をご体験されたんですか?
そうですね。 結婚式、披露宴、二次会、前撮り、後撮り、成人式‥と数えきれないほど着付けさせていただきました。
はっきりとしたお客様の人数は調べてみないとわかりませんが、その時その時で丁寧に着付けさせていただいていますので、その時の花嫁様の様子や光景はしっかりと覚えていますよ。
全国へ着付けに行かせていただくんですけど、この5月の半ばに新神戸に行かせていただいた時、花嫁様の93歳のおばあちゃまがお孫さんのオリエンタル和装の姿をご覧になって、とってもお喜びいただいたようなんですね。
おばあちゃまの姿を見て、花嫁様のお父様も「私の母親(おばあちゃま)がこんなに嬉しそうに元気そう笑顔は何十年ぶりにみました」と喜んでくださったんです。
この写真は花嫁様とおばあちゃまが抱き合って喜んでいる様子です。
この披露宴の最中に呼ばれまして、「この方が着せ付けてくれたんですよ」って皆様にご紹介いただいたんです。
93歳のおばあちゃまが涙をいっぱいためて、「ありがとう」って言ってくださって。
恥ずかしいな~と思いつつも、お祝いのお席に呼んでいただきとっても喜んでいただいて本当にうれしかったです。
----------オリエンタル和装は世界にも広がっていますが、どのようなきっかけがありましたか?
2013年にフランス・パリのオペラ座の前でこの写真を撮影しました。
その時の反響がすごかったんです。お巡りさんが出てこられたくらい!
たくさん人が集まっているので「なにかあったのかしら?」と思っていたら、私たちの撮影が原因だったという(笑)
「KIMONO」ってフランスの方がたくさん集まってきてくださって。
皆様も感じていらっしゃるかもしれませんが、今着物を評価しているのは日本人よりも外国の方が圧倒的に多い気がしています。
外国の方々に着物の良さを取り入れていただいて、そのあとに日本人が着物の良さに気付く。
そのような流れがあるのかもしれません。
オリエンタル和装は結婚式でご着用いただくことが多いので、オリエンタル和装を海外ウエディングでも楽しんでいただけるように昨年ハワイに代理店を出しました。
私もハワイに行って撮影をしていた時に、その撮影をするたびに新たなオーダーが入るんですよ。 それには、私も本当に感動いたしました。
このような1つ1つの積み重ねがきっかけになり、昨年にロサンゼルスで世界各国の14人のデザイナーの発表の場として開催されたショーに、そのうちの一人として参加しました。
ショーの中では、ロサンゼルス在住のダンサーであるYUKIさんがオリエンタル和装を身につけて踊ってくださったんです。 それはそれはとっても素敵なショーになりまして、たくさんのメディアにも取り上げていただきました。
このロスのショーの動画をご覧になった芸能人の方がYouTubeにあげてくれたり、TwitterでTweetをしてくださったりしたことで、オリエンタル和装を多くの方に知っていただくことができました。
ショーの3日後にはオリエンタル和装に関するTweetが5万ツイートになったり、Yahoo急上昇ワードにもなったようなんです。 日本語と英語でのお問い合わせを、人生始まって以来びっくりするほどいただきました。